2012-03-04
曽我 純

NYダウは昨年9月の安値から20%も上昇したが、米10年債利回りは2%を下回ったままである。昨年10-12月期のGDPはやや上方修正され、名目前年比3.8%伸びた。経済は3.8%成長しているが、長期期待収益率は2%と低い。実際には3.8%の収益が上がっており、資金調達コストが低いので、借入が旺盛となり、金利は上昇していくことになる。が、そうはならず資金調達コストは低い水準に止まっている。

2012-02-26
曽我 純

日経平均株価は3週連続高となり、昨年7月第4週末以来約7ヵ月ぶりの高い水準に回復した。昨年3月末値には100円強に迫り、株式保有者は損失が解消されつつある。円ドル相場も週末、1ド=81円台まで円安ドル高が進み、昨年度末の83円15銭まであと2円ほどとなり、為替差損で苦しむこともなくなりそうだ。

2012-02-19
曽我 純

外人買いによって日本株も持ち直している。外人は2月第3週まで8週連続で買い越した模様で、その間、日経平均株価は約1,000円値上がりした。リーマン以前の水準に回復した後もNYダウは買われ、13,000ドル目前まで上昇したことも日本株を後押ししている。昨年10-12月期の日本や欧州のGDPが前期比マイナスとなり、景気が悪化したにもかかわらず、株式に金が流れ込みつつある。

2012-02-13
曽我 純

13日、昨年10-12月期のGDP統計(速報)が公表された。それによると、名目GDPは前期比0.8%減と2四半期ぶりのマイナスとなった。プラス成長は7-9月期の1四半期にとどまり、日本経済は2010年10-12月期以降の後退から抜け出していないことを裏付けた。米国は0.8%のプラスだし、ユーロ圏も名目ではこれほどのマイナスにはならないだろう。世界経済のなかでも日本経済の悪化は際立っている。

2012-02-05
曽我 純

日本の株式が沈んだ状態から抜け出すことができないのは、日本経済の縮小傾向が強まっているからだ。原発事故が起きて1年近く経つが、原発廃止も打ち出せず、なにも決まらないままずるずると時間だけが過ぎている。大罪を犯した東電を咎めることなく、電気料金を自由に引き上げさせるなど、政治はいったいなにをしているのだろうか。

2012-02-05
曽我 純

1月の米雇用統計が予想以上に改善したことからNYダウは週末値としては2008年5月第3週以来の高値を付けた。つまり、リーマン・ショック以前の水準に戻り、過去最高値までも100ドル強の射程内に入った。ハイテク株の割合が高いナスダックに至っては11年2ヵ月ぶりの高水準だ。一方、日本株は過去最高値の4分の1にも満たない超低空を飛行しており、米株式とは著しく対照的である。

2012-02-02
森野榮一

 

ギグ・エコノミーか。ギグとはミュージシャンなどが一回こっきりの出演で働くことをいう俗語。いわば半自営半失業状態をいう。私自身そうなので、なんだか身につまされる議論だ。ましてや最近、半自営ともいえず、四分の一、いやひどいときは十分の一自営で、四分の三や十分の九失業となると尚更。

 

2012-01-29
曽我 純

昨年10-12月期の米GDP速報値が27日に公表された。実質GDPは前期比年率2.8%と1-3月期の0.4%を底に3四半期連続で伸び率は高くなった。だが、成長率は予想よりも低く、内容も良くなかった。そのためドルや株式は売られた反面、債券は買われ、10年債の利回りは1.89%に低下した。だが、名目GDPは前年比3.7%伸びており、債券利回りを大幅に上回っている。