米株の頭は重くなってきた。大統領選まで1カ月少々に迫ってきていることが株式に影響している。米株式にとって大統領選は区切りとなる、と多くの市場参加者は予想しているからだ。新型コロナで経済は急激に落ち込み、先行きも見通せない状況下で、米株式が過去最高値を更新、あるいは最高値に接近することは常軌を逸している。
2020-09-28
2020-09-21
9月16日、菅内閣が発足した。再任と横滑りで初入閣は5人であり、安全運転を重視した内閣だと言える。党役員人事と同様、派閥の思いを汲み取った人事である。二階幹事長の継続さらに安倍前首相のモリカケを始めとするさまざまな過去の問題を封じ込めるために菅首相を誕生させた。安倍前首相は、引継ぎが岸田氏や石破氏では問題が表に出るかもしれないと恐れていたのではないか。
2020-09-14
円ドル相場は膠着状態にある。ドルユーロ相場は8月末、1ユーロ=1.1936ドルを付け、過去4カ月で約10%上昇しているが、円は1ドル=105円から110円の狭い範囲での小動きに終始している。政策金利は日米欧のすべてでゼロであり、しかも長期的にゼロ金利を維持すると表明している。
2020-09-07
8月28日の安倍首相の辞任表明、それに伴う後任候補選びと政治の舞台は大きく変化すると期待されていたが、菅官房長官と二階自民党幹事長の密かな会談で幕を閉じてしまった。内閣のスポークスマンが首相の座に座ることは日本では過去にもみられたが、首相と官房長官では仕事の中身が違う。安倍首相も官房長官経験者だが、在任期間は1年にも満たなかった。
2020-08-10
2020-08-10
6月の『家計調査』(二人以上の世帯)によれば、10万円の特別定額給付金がかなりの世帯に届き、勤労者世帯の実収入(勤め先収入のほか、事業・内職収入、社会保障給付、財産収入などを含む)は前年比15.7%増加し、5月(9.8%)よりも伸びは高くなった。実収入が2桁増になったのは、給付金が全国に行き渡っているからだ。
2020-08-03
2020年4-6月期の米国とユーロ圏のGDPが公表された。いずれも統計を取り始めてから最大の減少となった。新型コロナがこれほどまでに経済に深刻な影響を及ぼすとは、当初、ほとんどの人は思っていなかった。ウイルスを侮っていたのである。
2020-07-27
金が過去最高値を更新した。過去1カ月で6.9%、昨年末比では24.6%の上昇である。新型コロナにより不透明感が増している世界経済、領事館閉鎖による米中関係の悪化、さらに対ユーロで1年10カ月ぶりのドル安が金選好を高めた。
2020-07-20
世界の新型コロナ新規感染者は過去最多を更新、米国でも16日、7.7万人増と増加に歯止めは掛からない。7月のNY連銀の景気現状指数は17.2と前月の-0.2から回復したが、先行きは6月の56.5から7月38.4へと低下した。また、ミシガン消費者センチメント指数も7月は73.2と6月の78.1から悪化している。
2020-07-13
日本の消費と民間設備は激しい収縮過程にある。超過輸出もマイナスになり、貯蓄は著しく溜まり、超過貯蓄の状態になっている。今のところ超過貯蓄を減少させるような部門は存在しない。現状、公的部門は超過貯蓄を吸収する唯一の部門だが、著しい需要の喪失を補うところまで拡大していない。今年度一般会計予算の160兆円が徐々に日本経済に染み渡っていくはずだが、それがどれほど経済に浸透していくかは不透明である。