新春にふさわしい一文をデルトーナが提供してくれている。
ケインズのアニマルスピリッツの話だ。
今年は適切なる当局も得たいものだ。
以下引用
基本に戻ろう: 市場と経済は社会現象であり、数学的現象ではない
2023年1月1日
レオネロ・デルトーナ
市場は、経済学者の冷徹な予測によって動いているわけではなく、それはしばしば間違いであり、数学的な現象ではなく、本質的には社会的な現象である。この主張は、今日、ソーシャル・インベストメントのブームや、投資を直接的に民主化したプラットフォームによって、一部確認されているが、人々はしばしば、「市場の判断」を、あたかも定規で善悪を語る教授のように言うことがある。その代わり、市場は短期的には主に、完全な合理性ではなく、楽観主義、コミュニケーション能力、社会的感覚に結びついた魅力に反応する。
このような観察は、すでにジョン・メイナード・ケインズが『雇用・利子・貨幣の一般理論』の中で述べている。
「私たちの活動の多くは、道徳的、快楽的、経済的なものであれ、数学的な期待ではなく、自発的な楽観主義に依存している。私たちが何かポジティブなことをしようと決断するとき、そのほとんどは、動物的な精神、つまり無為ではなく自然な行動への衝動の結果としてのみ可能であり、定量的な利益と定量的な確率を掛け合わせた加重平均の結果としてではない。企業は、主に自社の目論見書の主張によって実行するふりをしているだけだ...南極への探検よりもいくらか、来るべき利益の正確な計算に基づいているのだ。したがって、アニマルスピリッツが衰え、自発的な楽観主義が失われて、数学的な期待に頼るしかなくなれば、企業は衰退し、死んでしまう。たとえ、損失に対する恐怖が、過去にすでに発展した企業のそれ以上に合理的な根拠がないとしても、である。」
したがって、彼らが育む活動や金融市場は、うまくいけば楽観的な期待に駆られるが、将来に対する見方が悲観的で、公的セクターが必要な自信を伝えられなければ、悲観的な期待にも駆られることになる。もちろん、時間が経てば、経済の矛盾が影響を及ぼし、リバランシングが必要になるが、短期的には、当局が自分の行動を適切に伝える能力にも依存する、一定の行動の柔軟性があると思われる。
そのため、適切な当局とオペレーターを確保することが問題となるが、その実現はますます困難になってきている。