Zeitschrift für Sozialökonomieの198/199号

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ドイツから雑誌、「社会経済研究」(Zeitschrift für Sozialökonomie)を寄贈されました。
ありがとうございます。

掲載論文は下記。

・ ディルク・ルアー、「土地、誤判断された再分配マシン」
(Dirk Löhr, Boden – die verkannte Umverteilungsmaschine)
・ ヴォルフガング・フライタークとマックス・ダンツマン、「選択されたトピックの事例を用いるドイツの市場と競争、社会原理の間の経済政策」
(Wolfgang Freitag und Max Danzmann, Die Wirtschaftspolitik Deutschlands zwischen Markt, Wettbewerb und Sozialprinzip am Beispiel ausgewählter Themen)
・ ヨルグ・グーダー、「進行中の低金利段階への法定金利の調整について」
(Jörg Gude, Für eine Anpassung gesetzlicher Zinssätze an die anhaltende Niedrigzinsphase)
・ ステファン・パドバーグ、「欧州の新思考と創造」
(Stefan Padberg, Europa neu denken und gestalten)
・ トマス・ベッツ、「欧州と世界:平和な世界貿易の基盤としてのケインズのバンコール案」(Thomas Betz, Europa und die Welt: Keynes’ Bancor-Plan als Grundlage für einen friedlichen Welthandel)
・ エドアルド・ベレッタ、「ポール・デビッドソンと国際金融システムの改革:2008年金融危機後の議論」
(Edoardo Beretta, Paul Davidson und die Reform der internationalen Währungsordnung: eine Argumentation nach der Finanzkrise von 2008
・ ニコ・ペーチ、「誤った経路としての緑の成長」
(Niko Paech, Grünes Wachstum als Irrweg)

55. Jahrgang 198/199 Folge November 2018

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「自由経済研究」の第48号、2018年11月25日刊が発行されています。

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雑誌、「自由経済研究」の第48号、2018年11月25日刊が発行されています。

目次
中銀デジタル通貨(CBDC)と暗号通貨  森野榮一
シルビオ・ゲゼル派の自然的経済秩序運動史(一八九一-一九九二/三年)(3) G・バルチュ
札を配りなおす–FDRモメント  森野榮一

発行 ぱる出版
電話 03−3353−2835
FAX 03−3353−2826

定価:本体1000円+税

 

マーガレット・マイヤーズの『社会改革のための貨幣上の諸提案』

お知らせ
貨幣改革論を批判的な視点から研究した著作ですが、マーガレット・マイヤーズの
『社会改革のための貨幣上の諸提案』
の邦訳が刊行されています。
 
マーガレット・マイヤーズ、『社会改革のための貨幣上の諸提案』、結城剛志訳
ISBN978-4-8272-1133-7
 
ぱる出版 2018年10月17日 刊行
定価2400円

自由経済研究、第47号を刊行いたしました。

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自由経済研究、第47号、2018年4月25日発行を刊行いたしました。
目次
貨幣改革の制度論的次元
–モーネタティーブ・イニシアティブを巡って  森野榮一
シルビオ・ゲゼル派の自然的経済秩序運動史
(一八九一–一九九二/三年)(2)      G・バルチュ
札を配りなおす–FDRモメント(3)      森野榮一
発行
ぱる出版
〒160-0003 東京都新宿区若葉1-9-16
電話 03-3353-2835
FAX 03-3353-2826
定価 本体1000円+税

金貨

森鷗外の作品に「金貨」というのがある。鷗外のものだからお読みになったことがある人もいるかもしれない。

左官職人の八が駅で見かけた立派な人物に惹かれ、後をつけ、その屋敷に泥棒に入る。

家人が寝静まった頃、屋敷内を物色するのだが、机の引き出しが目に止まり、中を探ると手紙や封筒ばかりだが、なかに銀金物を取り付けた金入れをみつける。中にはじゃらじゃらいうものが入っている。金入れは屋敷の主人が欧州に出かけた折にパリで買い求めたものだ。八が金入れをあけると貨幣が入っている。貨幣は大小さまざま。しかし八には見慣れぬ貨幣だ。それらのなかに八は金色燦然たる貨幣をみつける。

そうしてこれさえ取ればいいやと、腹掛けに入れる。それは八には光る金貨に見えたのだ。だが八は家人に見つかってしまう。

何をとったのか、家人が調べると、引き出しにあった西洋の貨幣がない、そしてなくなったのはそれだけだと。

主人はおかしさをこらえながら八を問いつめる。八は、「旦那、済みません」と罪を認める。

「皆外国貨幣だな」と家人がいう。

主人は「洋行したときに集めたのだが、Poundや二十Francsや二十Markのようなものは、入用なときに両替して使つてしまつた」といい、つまらない銀貨ばかりが残ったのだという。そのなかに黄色いのが一つ。八が金貨と思ったのがあった。

しかし、それは、「黄いろいには相違ないが、これは只のsouですよ」と家人が指摘する。主人は、「はゝゝゝ。確かにSouだ。大枚五Centimesだ」と。

Sou(スー)は昔の(フランス革命以降の)フランスの貨幣、それも小銭だ。小銭がアルミ製になる前の銅製の硬貨で、1フラン=100サンチームで、5サンチームに相当した。まあ、いまの五円玉くらいのものかもしれない。

八は主人と家人のやりとりをきいて、「黄いろく光つてゐるのが金貨でないといふことだけは分つた」。

八は主人に「お前は好いから行け、泥棒なんぞになるものぢあないぞ」といわれて放免される。

貧しい者がそうそう金貨など手にしはしない。八が赤金の銅貨を金貨と間違えたのは仕方がない。

ぼくは、ビットコインのようなデジタルゴールドを資産と思い込んで人が殺到しているのをみると、この作品を思い出してしまう。

デジタルゴールドがデジタル・スーであることに、八が笑われながら気付かされたのと同じように、人は気づかされることになるのかもしれないと。ビットコインも5サンチーム銅貨かもしらんよ。

世界の支配者

Der Herr der Welt

なんてったって、世界の支配者はカネ。まんがに描かれた王様はFranken(フランケン)と書いてあるからドイツ中南部の王様ということだろうけど、フランやポンド、レンテン・マルク、円、ドルとカネの名も書いてあらー。戦間期、自由経済派のパンフレットから。

スイス自由経済同盟提案の自由貨幣(1938年)

カンタンにいえば、インフレのときはカネ以外の資産で持っているほうが得。

だってオカネの購買力が低下して、オカネの値打ちが下がるから。

デフレのときはカネでもってるほうが得。

だってモノなどカネ以外の資産の値打ちが下がっていくから。カネを使うのを先送りするほど得。

だからカネ持ちはカネを握って使わないでいるほど得をする。

カネっていう回りものが回らなくなる。景気は悪くなる。びんぼうにんはそもそもたいしたカネはもってないからデフレで得することはない。くわえて景気の悪化の直撃もうける。ヤだね〜

じゃあ、カネを使わないで貯めこんじゃったら税金がかかるようにしようじゃないか、ならば使うよね、ってんで考案されたのがスタンプ貨幣。これを経済を停滞から解放し、びんぼうにんを貧困から解放するって期待をこめて、自由貨幣ともいったし、だんだん値打ちをなくしていくんで消滅貨幣ともいった。ケインズはこれをカネにかける持越税っていってた。

原理はかんたんで、添付したのは、したもの(実施はされなかったようだ。画像にもMusterってあるから見本)だけど、オカネの額面に印紙を貼る欄がある。1000フラン札で、指定の期日(月一回)が来たら5フランの印紙を買ってきて貼らないと、その日以降は使えない。5フランの印紙にはドイツ語では「溜め込み税」、フランス語で「(流通)加速税」と書いてある。1000フランに対して5フラン掛ける12で60フラン、つまり年率6%のマイナス金利が名目利率で成立するってこと。

これは金持ちにとっては最悪の税だ、なんていわれた。でも、税金をはらいたくなきゃあ、使えばいいだけ。もっとも優しい税なんだ。でもいつも金持ちは反対するんで、なかなか実施されない。デフレのときこれをすればいいのにね。

政府には印紙税売上収入も入って公共的な支出に使える。一年がおわって印紙を貼り切った札は翌年、新しい1000フラン札に交換してもらう。

でも、反対する人は、印紙貼るのがメンドーとかいろいろ理屈をつける。

でも日本人だって印紙のような証紙をお札に貼って使ってた経験はあるんですよ。新札の印刷が間に合わなくて旧札に印紙様のものを貼って使った。敗戦後の昭和21年、金融緊急措置令が出て新円切り替えがあったころ。

その話は、別口で〜