無情講

quoteoftheday2016-04-14 無情講

地域通貨が熱かった頃、それを説明するのに手を変え品を変えて説明しなければならなかった。それでその仕組みの有り様を説明するのに、大衆が何を必要とし、どのような組織や社会的枠組みを自発的に作り出してきたのか、歴史的事例を取り上げる機会もしばしばだった。

例えば、講である。これは、フォーマルに統治機構によって作り出されたものではない。あくまで衆庶がその社会的ニーズに応えるために自主的に取り組まれたものだ。

そのニーズは多様だから講の種類も多かった。貧者には身につまされる例もあった。例えば無情講である。なんで無情なのか。葬式を出す講だから。

「近き頃貧賤無禄のやから無情講とて組々をさだめ少ツヽの懸銭を集め其中に死の先だつものあればそのつみ銭を以て講中より合 のべ送り不足なき程にとり調ふ
[近ごろ此事大に流行り木魚講と称し大なる木魚に紐付て首にかけてこれを打ツヽ念仏をとなふれば其外これにつれて大声に念仏してのべ送りするなり(入子枕)]」

と、喜多村信節、『嬉遊笑覧』(文政13年)にあり。喜多村信節は文献考証家であり随筆家であったが、貧乏人が少しずつ掛け金を積立て、死んだら講中の仲間にのべ送りしてもらう光景が目に浮かびますね。

これ相互扶助の枠組みのひとつですね。信節が「入子枕」から引用している木魚講の文章もいいですね。

(森野榮一)

GRSJNews 2017年

2017年も押し詰まりました。本会会員のみなさまの研究にお役立ていただけるよう、本年は、GRSJNewsを再開いたしました。

GRSJNews No.83 2017年06月28日号
○ エレン・ブラウンの国家債務ジュビリーについて ほか。

GRSJNews No.84 2017年07月2日号
○ 日本のデジタル・マネー・プリンティング関連
○ ジョルジュ・ソレル、『現代経済への序』から

GRSJ News No.85 2017年07月15日号
○ ラウル・カッルリーロ、「貨幣主権、通貨主体、現代の貨幣と刑事法制度」について

GRSJ News No.86 2017年07月24日号
欠番

GRSJ News No.87 2017年09月01号
○ reading of today 2017-09-01マリア・アレジャンドラ・マディ、「ハイエクとデジタル・カレンシー」

明年はもう少し定期的に発行できたらと考えております。
MLで上記参照先をお知らせしましたが、会員各位で、お見逃しの方は、下記までご一報ください。
morino@tuta.io

自由経済研究、第46号、2017年11月25日刊、のご案内

自由経済研究、第46号、2017年11月25日刊が刊行されています。
目次
シルビオ・ゲゼル派の自然的経済秩序運動史
(1891ー1992/3年)(1) G・バルチュ
二分回路準備銀行制度
機能及び機能不全、将来の視点  J・フーバー
発行
ぱる出版
〒160-0003 東京都新宿区若葉1-9-16
電話 03-3353-2835
FAX 03-3353-2826
 
定価 本体1000円+税

「自由経済研究」第45号

「自由経済研究」第45号、2017年3月25日刊、が刊行されています。

目次

イタリアにおける租税控除証書提案と甦る租税証券の記憶 森野榮一

漸進的に解体された国家(下) シルビオ・ゲゼル

「アジアの子供の会」そして、スープカレー 乾 淑子

札を配りなおす–FDRモメント(2) 森野榮一

発行
ぱる出版

〒160-0003 東京都新宿区若葉1-9-16

電話 03-3353-2835

FAX 03-3353-2826
 
定価 本体1000円+税

「自由経済研究」第44号

「自由経済研究」第44号、2016年11月25日刊、が刊行されています。
目次
エンダービーの計算貨幣論に関する試論 結城剛志
漸進的に解体された国家(中) シルビオ・ゲゼル
札を配りなおす–FDRモメント(1) 森野榮一
発行
ぱる出版
〒160-0003 東京都新宿区若葉1-9-16
電話 03-3353-2835
FAX 03-3353-2826
 
定価 本体1000円+税

「自由経済研究」第43号

「自由経済研究」第43号、2016年6月15日刊、が刊行されています。
目次
漸進的に解体された国家(上) シルビオ・ゲゼル
シルビオ・ゲゼル派のNWO運動史 グュンター・バルチュ
発行
ぱる出版
〒160−0003 東京都新宿区若葉1−9−16
電話 03−3353−2835
FAX 03−3353−2826
 
定価 本体1000円+税

「自由経済研究」第42号

「自由経済研究」第42号、2015年10月25日刊、が刊行されています。

目次

アルゼンチンの通貨制度ーその利点と改善点(1893年)第一分冊(下) シルビオ・ゲゼル

五常講金貸箱と先祖株組合ー連帯経済回顧(2) 森野榮一

発行
ぱる出版

〒160−0003 東京都新宿区若葉1−9−16

電話 03−3353−2835

FAX 03−3353−2826

定価 本体1000円+税

「自由経済研究」第41号

「自由経済研究」第41号、2015年5月15日刊、が刊行されています。

目次

アルゼンチンの通貨制度ーその利点と改善点(1893年)第一分冊(上) シルビオ・ゲゼル

五常講貸金箱と先祖株組合ー連帯経済回顧(1) 森野榮一

発行
ぱる出版

〒160−0003 東京都新宿区若葉1−9−16

電話 03−3353−2835

FAX 03−3353−2826

定価 本体1000円+税

ゲゼル研究会雑誌、「自由経済研究」、第39号が刊行されています。

特集・貨幣改革の問い・続

事態の本質ーー貨幣改革論の続編(上)(1891年) シルビオ・ゲゼル

貨幣需給を巡るカレッキとケインズーー経済の貨幣的分析へ 森野榮一

編集・ゲゼル研究会
発行・ぱる出版

入手は下記にご注文ください。

ぱる出版
160−0003 東京都新宿区若葉1−9−16
電話 03−3353ー2835
FAX 03−3353−2826