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「マイナス利子のお金」と「預金にマイナス利子がつく」ことの区別が、よく分かりません。> たとえば「年5%減価する通貨」と「年率5%のインフレ」は、どう違うのですか?「年5%減価する通貨」で預金をすると、どうなりますか?> 「ゼロ利子のお金」ではどうなりますか?誰か整理してください。

:: Morino,Eiichi

 

だいぶ以前のMLで議論してあるので簡単にいいます。
減価する貨幣はあくまで現金の紙券の次元でスタンプを
はることによって税を負担するかたちをとります。
この貨幣はその貨幣の保有者が持ち越しにさいして税
を負担するものです。もしこれを銀行が預金を受け入れれば
銀行はすみやかにこれを貸し出すことで(貸し出しが現金
ベースで行われることに注意)銀行は課税を回避できます。
これによって貨幣の流通速度Vの値は大きくなりますが、
Mの量に変化はありませんので非インフレ的です。
インフレの場合はMの量に依存します。ただしどの程度
のインフレになるかはデフレギャップの存在など影響
を与える要因はいくつもあります。
減価する貨幣で預金すると減価を回避できます。
利子がゼロの水準にあるときは、減価を増加もしません。
現金がそうですね(インフレ、デフレがないとすると)。
今晩もっている現金があす目が覚めたら2枚になって
いることはありませんよね(笑)。
私どもは預金にマイナスの利子を発生させるような手法
は提案していません。それは貸借の一方の当事者に
負荷をかけることで、時間に関連した貨幣の持ち越しに
負荷(税)をかけることとは性格がことなるからです。
預金に料金(税)がかかるとすれば預金者(貸し手)は
その貸借自体を回避し、別のかたちでもとうとするだけ
です。この課税手法にとって時間要因はなんら本質的
ではありません。

課税貨幣によって名目金利の底がゼロを割ると
どのような影響が出てくるかは、以前このMLで議論
したように記憶してます。
詳しくは「人間の経済」誌にブイターの論文が訳載
されておりますのでそれをご参照ください。

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