貨幣の流通速度 velocity of money

1930年代に米国の経済学者アーヴィング・フィッシャーが作った用語で、通貨が 流通する速度を指します。例えば額面1000円の紙券が月に50回流通するとする と、このことは1000円券が月に50回取引されることで、総計5万円の取引を発 生させたことになります。ふつう貨幣の数量方程式でVで表されます。 Morino,Eiichi

固定相場制 fixed exchange rate

外国為替市場で、ある通貨が他の通貨と交換されうる比率が当局によって決定されて いることをいいます。ブレトン・ウッズ協定は、1945年から1971年まで、固 定相場を制度化し、この協定が無効となってからは「変動相場制」に移行しました。 Morino,Eiichi

インフレーション inflation

時間が経過していくなかで、財やサービスで尺度した通貨価値が減価していくことを インフレといいます。貨幣供給の超過がインフレを作り出す傾向があるといわれてい ます。 Morino,Eiichi

マイクロ・クレジット microcredit

おもに途上国で、小規模な企業への小額の融資を指します。バングラディシュでモハ ムド・ユヌスが創設したグラミン銀行はこうした活動の成功した一事例といわれてい ます。グラミンとは「農村」の意味です。 Morino,Eiichi

アンリンカビリティ unlinkability

unlinkabilityとは、銀行や事業家たちの悪意ある行為さえ、二種類の支払いが同じ ユーザーによって行われたことを決定できないことをさす。このことを理解するため に、反対のケースを考えてみる。クレジットカードの毎月の支払いをだ。このような 場合には、ユーザーのクレジットカドのアカウントナンバーという共通の要素によっ て完全にリンクされた一組の取引が含まれてしまっている。これらの支払いがリンク されてしまっているために、これはユーザーの行動や行為、パターン化した習慣の一 定限の姿を指し示している。ユーザーの個人的行動は潜在的に公的な情報のかたちを とっている。それゆえ、リンクされざる状態は匿名性の一様相である。二種類の支払 いが同一人物によって行われていることを識別しうるのはどの程度ありそうなことで あろうか。リンクされていなければ、このような蓋然性は存在しなかろう。 Morino,Eiichi

アントレーサビリティ untraceabilty

untraceabiltyとは銀行がディジタルキャッシュの引出とその後の支払いを突き合わ せることができないことをさす。untraceabilityを維持するためには、支払いをする ことで個人が自分自身に関して明らかにする情報が引出をすることで自分自身に関し て暴露してしまう情報から統計的に独立していなければならない。もちろん銀行が、 商人と共謀している場合でさえ、個人の取引を関連づけたり追跡したりしえない場合 には、追跡可能性はない。したがって、匿名性とプライバシーはつまるところ、銀行 自身からこうしたタイプの情報を覆い隠せるかどうかによる。 Morino,Eiichi

この国の国家債務の問題

この国の国家債務の問題

:: Morino,Eiichi 

この国の国家債務の問題がでていました。
この国のリアルタイム財政赤字カウンタの頁がありますが 

http://www.jaist.ac.jp/~ymorita/etc/akaji.html

米国にも、米国の国家債務をカウントするペイジ
が、ずいぶん以前からあります。

http://www.brillig.com/debt_clock/

2001年8月2日現在
5,714,555,928,666.45ドルだそうで、これは
米国の推定人口が284,594,674人ですから、
市民一人当たりこの債務額は20,079.62ドル
だそうです。つまり一人当たり二万ドルの借金。
国家債務 (National Debt) は1998年9月30日から
平均1日に1億8200万ドル増え続けている!
そうです。

上記ペイジはリンクも充実してます。
一度、お訪ねください。

経済政策におけるケインズの革命的観念と 金利生活者資本主義の失墜

「経済政策におけるケインズの革命的観念と 金利生活者資本主義の失墜」

:: Morino,Eiichi 

マリオ・セッカレチアとマルク・ラボアの論文 「経済政策におけるケインズの革命的観念と 金利生活者資本主義の失墜」を暇をみて訳出 します。 数年前にセッカレチアから送ってもらっていて、 「自由経済研究」に訳載する予定だったんです が、地域通貨の騒ぎでそのままになっていました。 雑誌にはこの論文と合わせ、ミシェル・エルランの 「ケインズの革命戦略」という論文も掲載する予定 でした。続けて訳出していくつもりです。そのうち雑誌 で「極左」ケインズ主義の特集をしたい(笑)。

Mario Seccareccia et Marc Lavoie, Les idees revolutionnaires de Keynes en politique economique et le declin du capitalisme rentier*, dans Economie Appliquee, tome XLII, 1989, no 1, pp.47-70.

* この論文は、「貨幣、利子、金利生活者:ケインズ の「一般理論」における金利生活者資本主義の黄昏」 (O.ハムーダ、J.スミシン編、「ケインズと半世紀後の公 共政策」、第二巻、エドワード・エルガー出版、1988年 所収)の増補改訂版である。

要約

伝統的な経済分析にあるようなステレオタイプなケインズ 解釈とは反対に、ケインズが経済政策について語るとき、 短期の政策課題への関心よりは金利生活者資本主義が 引き起こす長期の構造問題への関心がみてとれる。本論 文ではケインズのきわめてラディカルなテーゼが明らかに され、その意味するところが議論されるが、それはとりわけ 景気循環のなかでの所得分配に関してである。

はじめに

『一般理論』の刊行から半世紀以上、雑種のケインズ主義は、ヒックス- モジリアーニのIS-LMアプローチに基づく分析的枠組みのなかで存在 してきたが、経済思想の歴史のなかで、人を困惑させる特異な現象で あり続けている。近年、「新」ケインズ主義が出現し、一定の条件下では こうしたケインズ主義はその有効な唯一のアプローチが「新」古典派とそ の極端な自由放任に対立しうるものであるとみなされる。かつての「流体 力学的な」ケインズ主義、あるいは現在の新ケインズ主義のいずれが問 題であるにせよ、選択肢は短期の総需要の管理と安定化の伝統的な政 策に止まっている(1)。  しかしながら人は『一般理論』からまったく別の解釈を引き出すことがで きる。ケインズは短期の安定化というマクロ経済政策よりも金利生活者資 本主義(2)が引き起こす諸問題の解決に関心を寄せていた。実際、『一般 理論』において、ケインズは短期の政策によって「不完全雇用下の均衡」の 周期的な危機に対処することを探求してはいない。彼が望んだのは長期の 政策によってこうした危機の出現を妨げるような仕方で経済をリストラクチャー することであった。彼が到達した結論は悪の根源に直接攻撃をしかけるとい う意味でラディカルなものだ。その悪の根源は資本主義という特殊な位相へ と進化した現代の貨幣経済の社会経済構造のなかにあるのだ。 (この項、続く)