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アルゼンチンの動向

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アルゼンチン 2003

で、ブエノスアイレス州が出しているのをパタコンといい、なんと連邦政府が出しているのをレコプというのですが、この2つに関しては債券市場で値が付いています。
<レコプは、もともと勝手に発行されてしまった地方政府の債権を回収する目的で発行されたはずなのですが、当初の目的は遂行できていないようです。日々のレートは例えば下記で見れます。

http://www.puentenet.com/mercados_monedas.php

スペイン語ですが、眺めれば?何となくわかると思います。パタコンの概要については、下記をご覧ください。少し古い内容ですが。

http://www.grsj.org/colum/index.htm
「オルタ:アルゼンチンの地域通貨」 Rui Izumi

アルゼンチンの動向  2002-05-02;2002-05-01;2002-04-28;2002-04-25;2002-04-24;2002-04-23;2002-04-21;2002-04-20

以降アルゼンチンの情報が入り次第掲載いたします。2002-05-13

  1. 2002-05-02 :IMFのクリューガー理事は、ラバニャ新経済財政相と電話会談し、 大統領と州知事が合意した14点からなる経済改革の実行を 強く促したそうです。 今週には、ブエノスアイレスにIMFのテクニカルチームを派遣し、 5月の適当な次期に融資のための交渉チームも派遣する用意をしています。 オニール米財務長官は、30日The Economic Club of Washingtonで、 アルゼンチンからのシグナルには「非常に勇気付けられる」との見解を示し、 IMFの融資が承認されれば米国も強調すると再び述べています。 AP通信 http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20020501/ap_on_bi_ge/argen tina_imf_12 ただ、ここに来て、フィナンシャル・タイムズでは、”Argentina on the road to ruin”という題の論考 を1日に載せ、ハイパーインフレーションの可能性を示唆しています。 (2月のペッグ制離脱以来、ペソは70%減価しています) 結局、外部(IMFなど)からの支援を期待するのではなく、内発的にしかサルべーシ ョンできないとしています。 <でも今の大統領では無理とも・・・ 物価も、デフレ傾向だったのが、3月にはCPI(消費者物価指数)が4%上昇したそう で、 2001年12月から2002年12月の間に60%の上昇が予想されています。 また、放漫な財政体質(特に州政府)に、税収も大幅減が予想され、危機にまっしぐ ら。 そして、大統領の固定相場制復帰宣言とIMFとの対決姿勢が、さらに事態を悪化させ ているとしています。 <ラバニャ新経済財政相は、まったく逆の発言をしています。 ドル化は最悪の選択肢と、米国の議会の経済スタッフは述べていますが・・・ http://globalarchive.ft.com/globalarchive/article.html?id=020501001425&query =Argentina Rui Izumi<>
  2. 2002-05-01:29日、月曜日に、アルゼンチンの外国為替取引や銀行の大半の業務が 10日ぶりに再開しました。 <26日に、預金流出防止法が上下両院を通過し成立しています。> 27日就任したラバニャ新経済財政相は、28日夜のテレビで、 中央銀行による介入を通じて通貨価値を維持する方針を示し、当面 変動相場制を堅持するとのも述べ、また一方でIMFの対応のまずさが アルゼンチン危機を深刻化させたとも述べています。 そして、金融システムの正常化には、国債ではなく、各民間銀行の債券発行 により預金を払い戻す案を検討しているとのこと。 <ドゥアルデ大統領や有力州知事に固定相場に復帰すると公言しているので、  今後の展開が気になるところです。当面変動相場制を固持することで、この一連の 騒動で  急激に為替相場が落ちた場合、一気に債務危機が加速するかもしれません。  IMFとの緊急融資の協議もまだ決着していませんし。> ライスは、Johns Hopkins大学のフォーラムで、アルゼンチンは経済改革 (連邦政府と州政府の財政赤字対策がメインでしょう)を 行わない限り、IMFの追加融資を受けることは難しいといっています。 当面は、やはりIMFとの交渉に専念せざるを得ないでしょうか。 ちなみに、今のアルゼンチンの失業率は18.3%、今年度のGDPは、 前年度比10〜15%の下落が予想されています。

    AP通信 "Argentina's new economy minister turns his attention to luring back financial aid " http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20020429/ap_wo_en_ge/argen tina_economy_192
    "Argentina Economy May Affect US "(東アジア通貨危機のときと比較し、この危機 は長引くと予測し、 また投資フローよりも近隣の貿易に多大な影響が出るとしています。また、 一部では経済的な心配もさることながら政治的な心配もしているようです。) http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20020429/ap_on_go_ca_st_pe /us_argentina_6 Rui Izumi<>
  3. 2002-04-28:この火曜日に、銀行預金の政府債権への置き換えが否決されて、ホルヘ・レメスが辞任して、後任にロベルト・ラバーニャが就任したようですね。銀行はこの一週間警官が厳重に警備して、閉鎖されてますが、彼は明日月曜、銀行の完全再開を考えているようです。まあ、できるかどうか。崩壊の瀬戸際にある金融システムがどうなるか。今日からの1週間も目が離せない〜。 Morino,Eiichi
  4. 2002-04-25:日本の某銀行の不祥事ではありませんが、アルゼンチンも 月末の給料の振り込みと公共料金の引き落としが近づき、 今週中に関連法案が成立し、週明けから銀行が再開できるかが 大きな焦点になってきました。ATMはストップし、クレジットカードも 使用不可の状態で、人々もそろそろ現金がつきてくるのではないか という心配されてきています。 預金の引き出し制限に関する法案が、アルゼンチン上院で24日、 裁判所の判決が確定することを預金引き出しの前提条件とする 法案を可決し、下院に送付しました。 あとレメス経済財政相の後任がなかなか決まらないそうです。 <この1年でこのポストには5人もの人がついています。非常に厳しいポストですね 。> オニールは、レメスの辞職について、 "I think the reason that Remes Lenicov resigned ... (is that) he wasn't able to convince the political system in Argentina to take the actions he knows are required for them to go forward" なんて言っています。 変動相場制から固定相場制への以降については、1ドル=3-3.5ペソ で固定しようとしているようです。(為替取引停止前は、1ドル=3.1ペソ) 経済紙アンビトフィナンシエロは、大統領が23日夜のIMFのクルーガー筆頭副 専務理事との電話会談で「3カ月程度の一定期間ならば固定相場制を容認する」 との返答を得た、と報じているようです。<本当かな・・・・> AP通信 http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20020425/ap_wo_en_ge/argen tina_economy_159 Rui Izumi<>
  5. 2002-04-24:国内銀行からの現金流出を防ぐため預金を国債に転換する法案は、 結局、国民の反発が大きく、国会でも承認の見込みがないなどのため、 レメス経済財政相が23日辞職に追い込まれました。 <ウォールストリートでは、唯一市場がアルゼンチンで信用している閣僚だ、なんて 言われていました。
    これを受けドゥアルデ大統領は23日、緊急閣議を開き、なんと固定相場制! 導入に踏み切ることを決めたそうです。今年2月に変動相場制にしたばかりなのに 再び固定相場制に戻すそうです。基本的には、自国通貨の大暴落と、 ハイパー・インフレーションを未然に防ぐための措置でしょうが・・・ <ドゥアルデは、完全にIMFのガイドラインを無視しているような感じですね。
    AP通信 http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20020424/ap_to_po/argentin a_economy_147
    ガーディアン http://www.guardian.co.uk/Archive/Article/0,4273,4400374,00.html
    アルゼンチンの今後の対外債務(特にソブリン・ローンについて)の整理ついての記 事。 <個人や企業が債務超過で破綻する手続きと国家が破綻する手続きの違い。 IMFのクリューガーさんの国家破綻制度の提案に対して、全面的には賛成できないと 言う意見もあり、 オニールはマーケット・オリエンテッドな手法を取るべきと言って、反対しているよ うです。 http://globalarchive.ft.com/globalarchive/article.html?id=020424000830&query =Argentina Rui Izumi<>
  6. 2002-04-24アルゼンチン中央銀行は、銀行および外国為替の業務停止措置は 4月25日の木曜日まで継続される、と発表しました。 <レメス経済財政相も、金曜日には銀行を再開するといっています ただ、22日にアルゼンチン政府がいったん議会に提出した金融対策に 関する包括法案を、政府は撤回したそうです。銀行の合併は問題が少ない ようですが、預金(定期預金の450億ペソ<約145億ドル>が対象) を国債に切り替えて払い戻す案については、 与党内でも反対が多いようです。

    今のところ、満期5年のペソ建債と10年満期のドル建債(利率は2〜3%を予定) に切り替えるようです。 http://globalarchive.ft.com/globalarchive/article.html?id=020423000833&query =Argentina

    シティグループの新興市場の責任者が、今回のアルゼンチンの危機についてコメント しています。 <既存のリスクモデルでは対応できない事態ではあるが、撤退はしないといっていま す。  公表では、第一四半期で約9億ドル近くすっているそうです・・・  ただ、中南米市場で、金融機関をどんどん傘下におさめていますね。 http://globalarchive.ft.com/globalarchive/article.html?id=020423000945&query =Argentina Rui Izumi<>
  7. 2002-04-23:アルゼンチンは、月曜日に入り、先週末の中央銀行の通達に従い、すべての銀行が両 替業務を含む 営業全般を中止しました。(証券取引所も閉鎖しているようです。) 政府は、銀行の預金を国債に交換する法案が国会で可決されるまでの 一時的なものとし、法案は、22日中に議会に提出されるようです。 

    こんなごたごたの中、21日までの3日間だけで ATMから1億4500万ペソ(約60億円)が引き出され、ほとんどのATMが現金が切れて 止まったそうです。

    AP通信によると、銀行システムの強化のため、アルゼンチン政府は、来週には、 いくつかの銀行を合併させて、 アルゼンチン最大となる「the Banco Federal Nacional」をつくらせるとのこと。 この合併には、地方自治体が出資している銀行も参加させるそうです。 <どこも資本不足なのでしょう。

    IMFは、アルゼンチンに緊縮財政の約束を守るように相変わらず言っています。 <バンクホリデーは、「The robust statement 」なのそうで。ここまでに至った責 任は当事国だけが負うのですね〜  IMFは、こんかいのアルゼンチンのとった行動を激しく非難しています。 http://news.ft.com/ft/gx.cgi/ftc?pagename=View&c=Article&cid=FT3GHFMCB0D&liv e=true&tagid=ZZZ60A9VA0C&subheading=americas

    ドゥアルデ大統領が、ワシントンポストに今回の危機について寄稿しています。 http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A25888-2002Apr21.html

    First, our crisis is home-grown -- made in Argentina, by Argentines. Second, our solutions will also be home-grown -- made in Argentina, by Argentines. と書いている辺りが何とも言えないですねぇ。 Rui Izumi<>
  8. 2002-04-21:アルゼンチンのレメス経済財政相も呼び出された21日未明の国際通貨金融委員会で何が話し合われたのかは、まだあまりもれてきていませんが、順調とは言えないようですね。IMFとの交渉が成立しないと、世銀も新規融資を行わないと総裁が言っています。IMFは、とにかく赤字支出を縮小しろ(1.4%以内)、といっているのですが、レメスは0.8%が限界だと言い、また連邦政府と地方政府の意志疎通もうまくいっていなく、地方政府はさらなる債券の発行を計画しているようです。
    先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議では、アルゼンチンの現状を受けて、昨年11月にIMFが提唱した「国家破産制度」を具体的に検討に入ることが話されたそうです。 また、ドゥアルデ大統領は、国営ラジオで、「裁判所が預金凍結を違憲とする判決を無差別に下している」と述べ、預金引き出しが殺到しているのは裁判所の責任だと非難しています。 ブエノスアイレス・ヘラルドで、これらの一部がトップ記事になっています。<バンク・ホリデーという言葉が痛々しいです。 Rui Izumi<> http://www.buenosairesherald.com/
  9. 2002-04-20:IMFは、日本時間21日未明に国際通貨金融委員会を開き、銀行業務の無期限停止を決めたアルゼンチンへの対応を緊急議題として取り上げるようです。
    あと、ブルームバーグの報道だと、中央銀行が銀行協会に対し、議会が預金引き出し停止のための法案を可決するまで業務を行わないよう通達したとあります。
    最高裁と違憲判決が出たのですが、また別の法案を出すようですね。http://quote.bloomberg.com/fgcgi.cgi?ptitle=title&T=japan_news_story_topka.ht&s=APMDLcyNJg0GDi4Nb Rui Izumi<>
  10. 2002-04-20:19日付けのルモンドによれば、米国はいまワシントンにアルゼンチン政府の人間を呼んで、あとIMFと世銀を含めて協議しているようですね。オニールが取り仕切っているんでしょう。 Morino,Eiichi
  11. 2002-04-20:とうとう日本の国債も、えらく格下げになってしまいましたね。 塩川大臣は、「日本は1兆3000億ドルの債権を海外に保有し、 4000億ドル以上の外貨準備高がある。こういうことをどう評価しているのか」 とかのたまわっていますが、一方で660兆円以上の国債発行残高があるのも 事実です。S&Pとかに文句をつけるのも良いですが、ちゃんとやるべきことをやっ てから 言って欲しいものです。みずほの一件も、金融行政の崩壊を現しているのが遠因では ・・・・
    で、産業構造も違うし、いろいろ違いがあるのですが、近頃、日本とよく比較される アルゼンチンで、またまた危機が深刻化しているようです。 IMFと緊急融資の条件交渉をしている内に、ますます状況が悪化、 政府の預金引き出し制限(間1000ペソ)を無効とする最高裁の 判断によりいっそう銀行預金が流出したため、 アルゼンチン中央銀行は19日、国内の銀行業務と外国為替取引を22日から無期限 に停止すると 発表しました。ドル預金を、すべてペソ化するなどと言ったかなり思い切ったことを やろうとしてきましたが、とうとう銀行閉鎖になってしまいました。 <いつぞやの日本でも同じことがありましたねぇ <最高裁の人が、厳密な法解釈でこの経済的緊急事態を  判断できるのかということも気になります。難しい問題です。

    Credit Suisse First Bostonのリサーチャーは、「銀行預金を すべて政府発行証券に置き換えるステップなのではないか」とも言っています。 政府も、置き換えによって社会不安が増加するのではないかなど、 いろいろ板挟みになっているようです。
    欧米系のメディアでは、まだ大きく取り上げられていませんでした。 <もちろんすべては見ていませんが フィナンシャルタイムズだけ、トップにありました。http://news.ft.com/ft/gx.cgi/ftc?pagename=View&c=Article&cid=FT3D1WCP80D&liv e=true&tagid=FTDO9DHMZJC Rui Izumi<>
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