GRSJ HOME < ライブラリー
断ることも信頼の証であるとする連帯の関係も

:: Morino,Eiichi

経済的定式として友愛を語るところが歯止めなんです。
取引が成立しないことを含めて友愛なんです。
断ることも信頼 の証であるとする連帯の関係もあるんです。
自由と平等という 価値観があってその調整原理として友愛に出番がきます。
主は あくまで個の自立と職分の同等です。
その関係を友愛といって いるわけでしょう。
友愛の旗を高く掲げ、いざゆけ、それゆけ、 というのはひとを動員する思想で、そーいうのは手が届かない 背中がカユクテしかたがないようなものです。
歴史にたずねると、感情的に動員するのはよろしくないといって いたひとがいちばん感情的にひとを動員していたなんてことも ありますよ。
ゲゼルの支持者のなかにもナチスに流れたひとはかなりいますが、 ゲゼリアンが最後でした。
それよりはやく共産主義者を含め、戦前 の一時期、ドイツではほとんどのひとはナチス支持に流れましたが、 ごく少数のそうならなかった人間たちのなかでゲゼリアンの比率は 高いです。
しかし戦後、共産主義者は歴史を偽造しましたし、ゲゼル主義者狩り をしました。
ナチスに抵抗した者は共産主義にも抵抗するにちがいない と共産主義者は本能的に知っていたんですね。
偽りの共同性や連帯、友愛にいちばんだまされない人間で、なお かつ連帯や友愛の関係を作ろうとした人たちがいました。
ゲゼルがいうように、「ヨーロッパ人は保護監督を必要とする 年齢を超えている」と考えるひとたちです。
シュティルナー流の 「唯一者の連帯」という矛盾そのものを生きるのを選択したひとたち、 つまり自由経済運動の支持者たちでした。
いまはもうみな死に絶えて いるでしょうね。

GRSJ HOME < ライブラリー

2002 Gesell Research Society Japan: All Rights Reserved