GRSJ HOME < ライブラリー
お金ってなんですか?

::Louis Even


 お金は支払いや購買に使われ、財やサービスと引き替えに
国じゅうの誰もが受け入れるものだ。
 お金がどんな素材から出来ているかは重要なことじゃあな
い。お金はこれまで、貝殻や革や木片、金銀銅、それから紙
なんかであったわけだけど。
 実際のところ、カナダには二種類のお金があるんだ。ひと
つは、ポケットのなかにあるお金、これは金属や紙でできて
るね。もう一つは、帳簿上のお金で、数字からなっている。
ポケットのなかのお金はそれほど重要じゃあない。帳簿上の
お金のほうが重要なんだ。
 帳簿上のお金っていうのは、銀行の口座にあるやつ。どん
な事業家も銀行の口座を使って商売をする。ポケットにある
お金は市場での商売に応じて循環したり、立ち止まったりす
るけど、事業はポケットのお金に依存しているわけじゃあな
い。事業は事業家たちの銀行口座で活発に行われているんだ。
 銀行口座を使って、支払ったり、購買したりするんだけど、
金属や紙のお金を使うわけじゃあないんだ。帳簿上の数字を
使って購買するってわけ。
 ぼくは銀行口座に4000ドル、もっている。自動車を1
000ドルで買う。ぼくは小切手で支払う。商人はこの小切
手に裏書きして銀行に預ける。
 銀行は二つの口座を処理する。まず、商人の口座だ。そこ
で1000ドル増やす。それから、ぼくの口座だ。1000
ドル減らすんだ。商人が70000ドルもっているとすると、
71000ドルになる。これが銀行口座に記載されるという
わけ。4000ドルもっていたぼくはといえば、いまは、3
000ドルをぼくの銀行口座にもってるということになる。
 カナダではこうしたことのために、紙のお金が動くことは
ないんだ。ぼくは商人に数字を移したんだ。数字で支払った
というわけさ。
 事業の9割以上がこうした形で行われている。現代のお金
は数字のお金なんだ。紙のお金より10倍くらい豊富なんだ、
それに確実だし、盗まれる心配もないと。

Louis Even, Syllabaire du credit social, p.7.

GRSJ HOME < ライブラリー

2002 Gesell Research Society Japan: All Rights Reserved