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まず地域通貨が各地でぞくぞく生まれてくる必要があります。

:: Morino,Eiichi

まず地域通貨が各地でぞくぞく生まれてくる必要があります。
そして、なによりもお金は人間のあり方に関わってますから、ひとがお金に期待する相反する属性、つまり、一方で匿名性と孤独な自由、他方で信頼と連帯、依存を決めるのはひとのあり方ですし。
人がどんな関係の取り方をするかで、お金の性格も決まってくるんでしょうね。
地域通貨の発展のなかで、必要であれば、それにふさわしい電子マネーの形態がでてくるぐらいに思っています。
本位貨幣が電子形態をとるときは100%の匿名性の維持が要求されるでしょう。
しかしそれはネットワーク型の電子マネーでなければ無理でしょう。
あいかわらず悪徳政治家は不正なカネは紙券で保有し続けるでしょう。
交換リング型の地域通貨が電子化されるときはリング内への情報の、ある程度の譲渡をともなうかたちになり、外部への匿名性は維持されねばならないでしょう。
紙券タイプの地域貨幣が電子化するときは、利用しうるネットワークのなかでの、匿名性の維持とネットワーク全体への最低限の自己情報の譲渡が必要でしょう。
ただ、本位貨幣と違って、地域通貨の場合は、貨幣利用者に視線の相互性と対称性が維持される形で電子化が行われる必要がありますね。
つまり取引情報が特定の人間や機関に集中すること、あるいは取引情報へのアクセスが非対称になることが回避されるシステムでなければ、電子化してはならないと思います。
本位貨幣の電子化においては、金融業者の介在によって視線の対称性や相互性は維持されず、金融仲介業者の貨幣フローの追跡可能性が、彼らをして情報大尽にするでしょうし、それが、彼らの銭権を強化すると考えています。
お金は情報でもありますし。2000年

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