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絆の証

:: Morino,Eiichi

森野 栄一

この交換リングでは、仲間は誰だってたくさんのマイナスという借りを作って高飛びできるのさ。
ひどいことしやがってと君を追求したりはしない。
ぼくらは信頼し合って仲間を作った。
たかが借りを作ったくらいで君を疑ったり、たとえいなくなってもなじったりはしない。
だから、姿をくらましても、借りを作ったから戻れないなんて思うなよ、ぼくらは君を信じたわけだし、1000年間は待っているよ、君が戻ってくるのをね。
つまり君はいつでも戻れる仲間がいるし、場所があるのさ、その証が君のマイナスさ、君の借りだよ、借りがあるから君はいつでも戻れる場所をもっているというわけだ。
高飛びした先でさ、いじめられて涙にくれたり、孤独に苛まれたりすることもあると思うよ。
でも安心しなよ、ぼくらは待っているんだ。
君は待っている仲間をもっているんだ。交換リングの仲間はみんなそうさ。
プイとどこかに一人でいってしまう。そういう衝動はすばらしいじゃないか。一人になって、外を見て、なにかを手に入れ、そしてもし舞い戻ることがあれば、君の経験と君が手に入れた豊かさがみなに伝わる。借りを返すのがいつであろうとかまわない。
もし不運にも薄情な外の世界で命を落とすようなことになったら、魂だけでもいいからすぐ舞い戻ってこいよ。ここにはいつだって涙を流す仲間がいるんだぞ。
僕らの作る借りは、金貸しから借りた借りじゃあないぞ。信頼がいつまでも待てるようにしている貸しに対応した借りさ。
絆なんだよ、絆の証が交換リングの貸しや借りなのさ。

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