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貨幣を財とみなす主流の経済学とは違った考え方はずっと昔から存在していたのです。

:: Morino,Eiichi

技術の進展が社会に与えた変化と貨幣改革の議論や運動
との関係でいいますと、エレクトロニクスが登場したのは
1920年代ですが、ドイツのゲゼルやフィッシャーの支持者の
技術者たちは、今日のコンピュータのマザーボードと見まがう
ほどの精緻さで経済における資金循環を図示し、資金循環
の諸問題を把握しようとしていました。また30年代以降、北米
ではFM放送が普及しましたが、これが、カナダ、アルバータで
社会信用党が政権を握っていくには大きな役割を果たした
という事実はあります。

貨幣や金融システムの諸問題が今日のような状態をみなければ
明らかにできないということではないと思います。
それは今日、貨幣について議論されていることは、当時の議論
にもみつけることができますし、さらにいえば、貨幣が経済社会
の中心問題であるという観念は、19世紀末の幾人もの才能あ
る人間に宿っていますが(ジンメル[1858]、ゲゼル[1862]、
フロイド[1857]、プランク[1858]、それから遅れてやってきた
若い時代のアインシュタイン[1879](Karl-Otto Brueckner,
Zur Prae-oekonomik des Geldes )、彼らの議論でさえ、中世
の哲学者のなかで議論されているそうです。
貨幣を財とみなす主流の経済学とは違った考え方はずっと
昔から存在していたのです。

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