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シルビオ・ゲゼル

:: Morino,Eiichi

カール・マルクスを社会主義の預言者と呼ぶことができるなら、シルビオ・ ゲゼルは自由な私経済の預言者と見ることができる。

けれどもまったく奇妙なことだが、ほとんどの実業家がこれまでゲゼルについて聞いてこなかった。

彼は徹頭徹尾、正統派の経済理論家によって無視されてきたし、どの国も彼の教えを実行に移そうとはしなかったからだ。 もちろんこれには理由がある。にもかかわらず、我々が、これを世界歴史の最大の運命のいたずらの1つであったとする日が来るかもしれない。

ほとんどの人が理屈の上では自由を信じており、そのことで多くのことに生命が与えられてきた。 しかし実際上は、たいていの人々は社会的不安や革命、あるいは戦争の危険を受け入れる程度に応じて、他者に権力を行使し、統制することを望んでいるにもかかわらず、彼ら自身や彼らが属する集団や階級の自由だけは追求しているようにみえる。

シルビオ・ゲゼルは万人のために自由を欲した。そしてこれまでその使命を全体としての人類に向けた他の人々と同様に、彼はあらゆる国で献身的な支持者を得たが、彼の理念のために闘ういかなる政党も存在しなかった。 このような政党が設立されるべき時である。  

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