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1970年代のアメリカの地域通貨Constants

::by泉留維in[gesell1279]constants

1970年代のアメリカの地域通貨"Constants"を紹介します

簡単な紹介なので、いろんな重要な情報が抜け落ちていますが、参考までに読んでください

この"Constants"は、すぐに終了していますが、後にシューマッハ協会を中心にアメリカの地域通貨に大きな影響を及ぼしているそうです。

以下本文。

Constants1972年ニューハンプシャー州の"Exeter"において、RalphBorsodi博士が導入した"Constants"という通貨がある。この通貨は、後にシューマッハ協会のRobertSwannが"Del iDollar"をデザインするときに参考にしたものであり、近年の成功例の1つに数えられるものである

ニクソン大統領によって米ドルの金交換停止が行われる数ヶ月前、Borsodiは新しいタイプの国民通貨もしくは国際通貨の可能性を示すため、小規模な実験を行おうとした。(結果として地域通貨となった。)最初の"Constants"は、1972年6月21日に、Borsodiが資金を出していた団体"School of Living"によって行われた会議で発行された

ボーソディは、前もってExeterの2つの銀行に発行する"Constants"の額だけドルを預金していた。また一方で、"Constants"保有者が望めば、銀行に特別の口座をもてるようにもした

"Constants"の価値は、30の基本的な財から成る商品バスケットにペッグしていた。(金、銀、鉄、アルミニウム、鉛、銅、ニッケル、錫、亜鉛、石油、小麦、大麦、米、ライ麦、オート麦、大豆、トウモロコシ、ウール、綿、ココア、コーヒー豆、キュプラ、皮、ジュート、ゴム、セメント、硫黄、ピーナッツ、綿の種子)<例えば、すべての財の1グラム当たりのドル値段を求めて、その平均を1"Constants"にする。>"Constants"保有者は、上記の商品バスケットの価値に基づいて、いつでも銀行でドルに換金することができた

ボーソディの団体は、毎月"Constants"の基本的な価値を計算し、銀行に知らせた。(実験が開始して7ヶ月後、10"Constants"が約2.2ドルであったという記録が残っている。)ボーソディは、"Constants"は商品価格インフレに対して人々の購買力を守る以上の可能性があることに気づき始めた。もし企業が、ドルよりもむしろ"Constants"で価格をつけ始め、銀行が"Constants"でのローンを導入し始めたならば、このユニットは徐々に減価するドルよりも信頼を得たかもしれない。しかしながらこの実験は、ボーソディが商品バスケット通貨は十分に機能するということを証明できたと考え、開始して1年後に大きな転機を迎えた。(彼はすでに86歳と高齢であった。)Exeterは、当時人口が約9000人という小さな町であり、その町の中で、ヴェルグルのケースのように地方政府の後押しがないにも関わらず、急速にこの補完通貨(地域通貨)が採用されたことには大きな意味がある。何千ドルに相当する"Constants"の預金通貨や"Constants"の小切手が国民通貨のように流通し、財・サービスの売買に使用された。またこの町では、駐車違反の罰金が"Constants"で支払うことができた。結果的に銀行で"Constants"をドルに償還する人はほとんどいなかった。また紙幣を発行することに対する法的問題も起こらなかった。

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