10月のOECD景気先行指数、前年比+6.0%と26年ぶりの高い伸び

曽我 純:

日本の景気の戻りが弱い。OECD景気先行指数によると、10月のOECDは前月比1.0%と今年2月を底に8ヵ月連続で改善した。金融危機に陥った昨年10月と比較すると、日本は2.2%増にとどまる一方、米国は4.0%、ユーロは9.3%も前年を上回っており、日本の戻りの弱さが目立つ。

主要株価指数を3ヵ月前と比較すると、下回っているのは日本株だけで、NYダウをはじめ欧州の株価指数はいずれも高く、日本株だけがおいてきぼりだ。基本的に日本株が上昇しないのは、景気の先行きに自信がもてないからである。

各国の株価の動向はOECDの景気先行指数の内容を概ね反映しているといえるが、ただ、OECD景気先行指数の前年比伸び率は6.0%と1983年10月以来26年ぶりの高い伸びとなり、早晩、ピークアウトするだろう。株価は先行指数が下降に転じる前に下がる傾向があるため、景気先行指数の急激な上昇が株価の先行きに影響を及ぼしているのかもしれない。利益水準に比べて株価が高いことが日本株の下降要因のひとつだが、景気先行指数の動向からも正常な水準へ向う動きだといえる。PDFを読む週刊マーケットレター(091214).pdf

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この記事は「編集者」の寄稿です。2009年12月13日 18:21.

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