米国の景気回復の持続性に疑問

曽我 純:

米鉱工業生産指数は5月を底に3ヵ月連続で上昇し、米国の生産は緩やかに回復しつつ ある。7−9月期では前期比1.2%と08年1−3月期以来6四半期ぶりにプラスとなった。 ただ、9月も自動車・同部品の生産が前月比8.1%伸びており、これだけで鉱工業生産指数(前月比0.7%増)を0.4%引き上げ、寄与度は5割を超える。7−9月期では自動車・同部品の鉱工業生産への寄与度は9割近くに上昇し、政府支援策による当該部門の生産急増が米生産を底打ちさせたといえる。だが、すでに9月の新車販売台数は前年を22.7%も下回り、10月以降も厳しい状態が続くだろう。米雇用の悪化は容易に改善に向かわず、雇用者報酬の減少(8月、前年比4.3%減)などから、特に、耐久消費財への支出は絞られると考えられる。10月以降、自動車・同部品の生産が落ち込むことになれば、米鉱工業生産の回復も一時的なものにとどまり、ふたたび低下することになるかもしれない。PDFを読む

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この記事は「編集者」の寄稿です。2009年10月19日 13:49.

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米実体経済弱く、マネーは商品市場に流れる は以降の記事です。

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