米金融政策の限界とドル安

曽我 純:

先週末、円高ドル安が進み、今年1月末以来の1ドル=89円台に上昇した。25日に閉幕したG20首脳会議の声明で「持続力のある景気回復が確保されるまで、強固な政策対応を維持する」と表明、米金融政策の変更もしばらくないとの観測が強まり、円高ドル安が加速した。PDFを読む

講演会「日本近世農学における循環的思考モデルの意義」開催のお知らせ

下記要領にて「NPO法人農に学ぶ環境教育ネットワーク」さんでお話させていただきますので、ご案内いたします。

論題:「日本近世農学における循環的思考モデルの意義ーー尊德天禄増減鏡を例に」

日時:9月29日(火)5時〜9時

場所:あざみ野アートフォーラム

http://www.artforum-azamino.jp/

田園都市線近郊の方でご関心のある方はどうぞ。参加費・資料代ともに無料とのこと。

常識が通用しない日本の企業行動

曽我 純:

4-6月期の法人企業統計によると、売上高は前年比17.0%減、営業利益は58.3%減と
前期に比べればマイナス幅は縮小したが、それでも、調査開始以来の落ち込みとなった前
期に次ぐ大幅な減収減益である。これまでの景気循環をみると、営業利益の減少率が最大
を付けた辺りが景気の谷になっていたが、今回もそのように判断してよいのだろうか。1
-3月期が最悪になるのは間違いないが、これから本格的に業績が伸びるとも言い切れな
い。売上高の減少率が縮小したとはいえ、3.4ポイントの改善にとどまり、特に、大企業
の減収率の改善は微々たるものであった。製造業の営業利益は前期に続き赤字となり、非
製造業は26.1%減と1.4ポイント縮小しただけであった。07年10-12月期にピークを付け
た棚卸資産(137.5兆円)は生産の削減等で09年4-6月期には106.5兆円に減少したが、
それでも05年4-6月期とほぼおなじ水準にあり、当時の売上規模と比較すると、棚卸
資産はもっと削減する必要がある。現金給与総額が引き続き大幅なマイナスになり、内需
の回復が期待できないだけでなく、輸出も足踏み状態にあり、7-9月期の売上高も2桁
のマイナスになるだろう。PDFを読む