実体経済から掛け離れた日本の株式市場

曽我 純:

週末値で日経平均株価が1万円を回復するのは6月第2週以来、7週間ぶりである。7 月第4週、外人は日本株を3,742億円買い越したが、先週もその流れは続いたと考えられ る。依然、日本株の動向を支配しているのは外人だ。米株式の反発や新興国市場の回復、 米金融機関が曲がりなりにも収益を上げたことなどが、外人の日本株買い増しに繋がった のだろう。ただ、日経平均株価の予想株価収益率は40倍を越えているため、日本株保有 リスクは非常に高くなっているといえる。6月の東証1部の売買回転率は年率193%と昨 年10月以来となり、市場の投機性は強まっており、株式の流通市場は異常な様相を呈し ている。景気や企業業績の楽観的な見方も株式を支えているが、商いがそれほど落ち込ま ないのは、主要国がゼロないしそれに近い金融政策を継続しているからだ。そのため、一 部の余剰資金保有者が短期利鞘を求めて、頻繁に売買を繰り返しているのだ。PDFを読む

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この記事は「編集者」の寄稿です。2009年8月 2日 19:20.

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日米の景気格差により円安ドル高の動きが強まる は以降の記事です。

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