2009年7月 Archives

無思慮な企業行動が自らの傷を深くする

曽我 純:

8日、円ドル相場は突然2円も円高ドル安に振れ、2月半ば以来の92円台をつけた。 6月の米雇用統計が予想以上に悪かったことから、米景気後退が長期化し、米国の金利低 下観測が強まったからだ。3ヵ月物ドル金利は、1ヵ月で0.13%と円金利(0.05%)よりも低下幅は大きく、日米の短期金利差は著しく小さくなり、接近してきた。長期金利も米名目GDPの前年割れが続くようであれば、再び、2%台の水準を目指すことになろう。ユ ーロ3ヵ月物の金利は先週9日、1%を下回り、日米欧の短期金利はすべて1%未満とな った。ユーロ短期金利は1ヵ月で0.3%の大幅な下落となり、下落幅は日米を上回り、ユーロ圏経済の深刻さを裏付けている。このように、ユーロ短期金利の下げ足が速いことから、ドルユーロ相場の変化率は小さい。PDFを読む
曽我 純:

5月の鉱工業生産指数は前月比+5.9%と前月と同じ高い伸びとなり、これで3ヵ月連続 増である。急激に回復したとはいっても、生産指数(2005=100)は79.2と23年前の86年 後半辺りの水準であり、今後、この水準からの上昇がそれほど期待できないことになれば、日本の製造業は雇用、固定設備の大幅な削減を遂行しなければならなくなる。 6月、7月の生産予測は伸び率が鈍化しており、先行き楽観できない。4−6月期の生 産指数は78.6、前期比8.7%伸びる見通しだが、昨年の7−9月期に対しては24.9%、10-12月期でも15.3%それぞれ下回っており、1−3月期に比べれば改善したが、それでも大半の製造業は利益を出すことが難しい生産レベルだと思う。PDFを読む

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