2009年6月 Archives

曽我 純:

大企業製造業の利益を左右する最大の要因である輸出は、5月も引き続き大幅な前年割 れとなり、4-6月期の大企業製造業は前期の営業赤字から抜け出すことは難しいように 思う。5月の輸出は金額ベースで前年比-40.9%、数量ベースでも-36.0%と前月からやや悪化した。金額ベースでみると、米国、EUへの輸出は共に45.4%減少し、対アジアは-35.5%と約2ポイントマイナス幅は拡大した。悪化したのは期待している対中国輸出が-29.7%と4ポイントほど減少率が拡大したからである。PDFを読む
曽我 純:

6月の月例経済報告で「景気は、一部に持ち直しの動きがみられる」と判断し、政府は 景気底打ちを宣言した。鉱工業生産が2月を底に2ヵ月連続で回復し、先行きさらに伸び ると予測されていることなどが、底打ち宣言の理由になっている。だが、生産指数の回復 は2月までの5ヵ月で32.9%も急低下したことの、一時的は戻りであり、2月の69.5から は回復しているが、4月は74.3と依然かなり低い生産状態に位置していることに変わりな く、このような生産水準では雇用や固定資産を維持していくことはできない。PDFを読む

民間からFRBに移された米不良資産

曽我 純:

日経平均株価は週末、昨年10月7日以来約6ヵ月ぶりに1万円台を回復した。商いは、 先月末から活発になっていたが、11日には30億株(東証1部)を超え、先物等の決済が 加わった12日には40億株近くまで膨らんだ。日経平均株価は過去3ヵ月で40.8%も上昇 し、原油価格の53.2%には劣るものの、NYダウ(22.7%)等の主要国の株価指数上昇率よ りも高くなった。NYダウは週末、08年末を上回ったが、7営業日連続、8,700ドル台の狭 いレンジの小動きとなり、商いは細っている。PDFを読む
下記講演会に参加させていただきますので、ご案内させていただきます。

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講演会「不思議の国のNEO - 未来を変えたお金の話」開催のお知らせ

先ごろ『不思議の国のNEO - 未来を変えたお金の話』を出版された斉藤賢爾さ
ん、シルビオ・ゲゼルの貨幣理論を追求するゲゼル研究会代表の森野榮一さん
をお招きしての講演会のご案内です。

「宇宙船地球号」という概念を普及させることに貢献した思想家、バックミン
スター・フラーは、「既存の現実と闘うことではけっして物事を変えられない。
何かを変えるためには既存のモデルを時代遅れにする新しいモデルを打ち立て
よ」と言っています。

今から10年ほど前、森野榮一さんは、同じような精神に鼓吹されて、
自律分散的な通貨システムである、WAT システムを始めたといいます。
環境的にも経済的にも行き詰まりをみせている既存の現実のなかに、
信頼のネットワークをつくる決済手法が新しいモデルとして打ち立てられたのです。

今年、斉藤賢爾さんは、WAT システムや、その電子化されたかたちである i-WAT が
全面的に使われる未来の話を SF 作品として書きました。
それは環境的にも経済的にも正気に戻った未来の姿を垣間見せてくれます。
また、未来のこどもたちが私たちの今に持ち来すメッセージでもあります。

混迷する時代のなか、しばし未来が望む新しいモデルや世界の話、
そして、私たちがつくる情報社会がどのような変貌を遂げていくのかについて、
「あっちゃんこ」たちと共有できればと思っています。

■ 日 時  7月4日(土)13:30~17:00 (開場13:15)

■ 会 場  大阪大学コンベンションセンター (吹田キャンパス内) 1F 研修室

■ 交通アクセス http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/

 電車:
   阪急電車千里線
   北千里駅 (終点) 下車 東へ徒歩

 モノレール:
   大阪モノレール
   阪大病院前駅下車 徒歩約5~15分

 バス:
   阪急バス
   * 千里中央発「阪大本部前行」「茨木美穂ヶ丘行」
   * 北千里発「阪大病院線」
   * 千里中央発、北千里経由もあります。

   近鉄バス
   * 阪急茨木市駅発「阪大本部前行」(JR茨木駅経由)

■ キャンパス http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/jp/maps/suita-conventionc.html
                    
■ 講 演
(1) 斉藤賢爾さん「不思議の国のNEO - 未来を変えたお金の話」
(2) 森野榮一さん「マイクロブログーEsの解放と個の起源」

■ i-WAT デモンストレーション

■ 参加費 資料代A、300円 資料代B、1800円
  (A,Bいずれかをお選びいただけます。なお資料代Bには下記の著作が含まれます)

 斉藤賢爾=著
 挿絵=山村浩二
 『不思議の国のNEO - 未来を変えたお金の話』

 四六判並製・256ページ
 ISBN978-4-8118-0730-0

 価格:本体1700円+税
 発行元:太郎次郎社エディタス
 http://www.tarojiro.co.jp/book/0730.html

■ 問い合わせ 
大阪大学情報科学研究科 寺西 裕一 <teranisi@ist.osaka-u.ac.jp>

 * どなたでもご参加いただけますが、
  参加される方はメールでご一報いただけると助かります。

曽我 純:

世界的に株価は戻り、長期金利は上昇、商品市況も値上りしている。各国の実体経済は 最悪期を脱したとはいえ、最終需要は昨年前半に比べればかなり低い水準のままであり、 正常な水準に回復するには長い期間を要するだろう。主要国がゼロないしゼロに近いとこ ろに政策金利を引き下げているため、日米等の短期金利は1%未満の超低金利であり、こ うした資金コストの大幅な低下によって、株式や商品市場に投機資金が流れ込んでいる。PDFを読む

曽我 純:

鉱工業生産指数は4月、前月比5.2%増と2ヵ月連続のプラスとなり、向こう2ヵ月も上 昇が予想されていることから、今年2月までの米大恐慌期を上回る急激な収縮期は抜け出 したといえる。予測では、5月、6月はそれぞれ前月比8.8%、2.7%のプラスになり、4~ 6月期の生産指数は79.4と前期を9.8%上回るものの、生産水準は80年代中頃の水準にと どまり、前年比では26.5%もの減少となる。このような低い生産水準では製造業は利益だ すことができず、企業はますます厳しい状態に追い込まれるだろう。PDFを読む

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